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渡辺 玲子 渡辺玲子さん写真
 超絶的なテクニック、冷瓏で知的な音楽性、切れ味鋭い官能性と幅広いレパートリーで、日本のみならず世界のヴァイオリン界をリードする逸材。
 15歳で日本音楽コンクール最年少優勝。1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。これまでにロサンジェルス・フィル、セントルイス響、ベルリン・ドイツ響、フィルハーモニア管、などと次々に共演。97年にはシノーポリ指揮ドレスデン・シュターツカペレとのCDがリリースされ、99年、リンカーン・センターにおいてニューヨーク・リサイタル・デビューを果たした。
2000年、ミッコ・フランク指揮バンベルク響とドイツ、オーストリア、日本ツアーで共演、また、03年はドミトリエフ指揮サンクトペテルブルク響とのツアーを行った。
 リサイタルにおいても、01年にJ.S.パッハのヴァイオリンのための無伴奏曲全曲演奏会、2004年10月〜12月にかけては、浜離宮朝日ホール(東京)にて音楽の真髄に迫る 「ブラームスとその系譜」 と題したリサイタルシリーズを行い、演奏とともにその時代を見通したユニークなプログラムでも注目を集めた。2005年、東京で行われたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭に参加して絶賛を博したほか、2007年は1月に中国・武漢交響楽団に招かれ、5月には同音楽祭でビルバオ交響楽団との共演で好評を博すなど、国内外での活躍の場を益々広げている。2008年6月にリリースされた待望の新譜 「カルメン・ファンタジー」 は、「力強く多様かつ明快な表現力」 と、その歌心溢れる表現力で絶賛を浴びている。
 2004年からは演奏活動の傍ら教育にも携わり、国際教養大学特任教授として、音楽家を目指していない学生にも音楽の深さを知ってもらおうと、春学期に集中講義 ( 「音楽と演奏」 ) を行っている。
この活動を通して、楽曲に対するこれまでにない角度からのアプローチや解釈が広がり、その比類のないテクニックを存分に生かした名演で新たな境地へと進んでいる。
 2005年第35回エクソンモービル音楽賞奨励賞受賞。ニューヨーク在住。
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