笑った分だけ、怖くなるvol.2


2017年10月28日(土)ゆめたろうプラザ輝きホールで、白石加代子女優生活50周年記念公演「笑った分だけ、怖くなるvol.2」が行われました。

「乗越駅の刑罰」

 若い駅員の白石さん、乗客の佐野さん登場。白石さんの独特な語り方と佐野さんのほわ~とした雰囲気で小説家「入江又造」の無賃乗車に対する掛け合いが始まった。「入江又造」の言い訳に、若い駅員がいちいち文句を付ける。
白石さんと佐野さんは駅員の帽子をかむった方が駅員になり言いがかりを付ける。駅員と入江と絶妙なタイミングで二人の役が変わるのが面白い。



 次におばあさんが列車から降りてくるが、こちらも腰の曲がったところを佐野さん白石さん代わるがわる演じて目がはなせない。
 話しが進むと、中年の駅員が子猫の4匹入った紙包みをもって登場。それを煮てスープにする。駅員二人で乗客をいびったり殴ったりし始める。変な言いがかりが人間の裏側の心理を表していて、益々こわ~くなってくる。
そこに、入江の母親と弟が登場したり煮えたぎった子猫のスープが出てきたり、子猫の親が列車から降りてきたり、入江は絶体絶命...。



「ベーコン」

 「沖さん」と「私」の間にある大きなテーブルが二人の心の距離を現しているようだ。
ちなみに「沖さん」は主人公「私」の母の恋人とのこと。母の葬儀で初めて会って以降「私」の「沖さん」に対する気持ちの不安定な曖昧さがずーっと続いている。



白石さんの「乗越駅の刑罰」の作品の強烈なイメージとちがった清楚な面が見られた。
「沖さん」が作ったベーコンを食べたら「しょっぱかった」で終わったが「私」の「沖さん」に対する気持ちは一体どうなんだろうね。後々まで気持ちが引きずられてしまった。


By WANWAN
photo JUN