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サロンコンサート2017「かけがえのない瞬間」

2017年10月15日(日)、ゆめプラサロンコンサートでヴァイオリンとピアノのコンサートが行われました。

この日は、夏に戻ったかのような日々が急に秋めき、朝から肌寒い、降ったり止んだりの雨の日でした。

今日のコンサートの演奏者は、お二人ともサロンコンサート2度目の登場です。ヴァイオリンの瀧村依里さんは、5年ぶり、前回は朗読とコンテンポラリーダンスとの共演でした。そして、ピアノの鈴木慎崇さんは昨年のコントラバスとの共演に続いての出演です。



客席が暗くなって舞台が明るくなると、紫色のドレスの瀧村さんと、黒いスーツに黒いシャツの鈴木さんが登場しました。

1曲目はチャイコフスキー
「懐かしい土地の思い出」より「メロディ」
静かなピアノの音に豊かなヴァイオリンの音が重なります。生の歓びを感じさせてくれます。柔らかい、深い、丸い音楽を聴かせてくれました。

2曲目はクロールの「バンジョーとフィドル」
アメリカの作曲家の作品です。
演奏している2人も生き生き楽しそう!

3曲目はイザイの「無伴奏ヴァイオリンソナタ作品27第3番 バラード」
瀧村さんが一言。「今、私はワーグナーのオペラでヴァイオリンを演奏しているんですが、そのオペラ、演奏者はなんと100人以上いるんです。なのに、今から演奏する無伴奏は4本の弦、最高で4つの音しか出ないんです」
その無伴奏の世界は宇宙を感じさせてくれました。

前半最後の曲はドビュッシー「ヴァイオリンソナタト短調」
第1楽章は、その頃流行っていたアジア的だったりスペイン風だったりの響きがあります。第2楽章の諧謔的な音楽、そして第3楽章の美しい入り。ピアノ曲、或いはオーケストラの曲の作曲家のイメージがあるドビュッシーですが、このヴァイオリンソナタが彼の人生最後の作品になりました。


休憩の後は鈴木さんのピアノソロでした。
バッハの「イタリア協奏曲」
バッハの時代にはまだピアノはなく、鍵盤楽器といえばチェンバロかオルガンでした。今回バッハをピアノで弾くにあたって、鈴木さんがこの曲を選んだのは即興的な要素があり、華やかだからということです。本当に、終曲などピアノで弾くから一層華やかだったように思います。

後半2曲目からは再びヴァイオリンとピアノのデュオです。

まずドビュッシーの「美しい夕暮れ」
もともとは歌曲なのですが、ヴァイオリンの名手ハイフェッツのアレンジで実に美しいヴァイオリン曲になりました。とても静かな音から始まり、だんだんふくらみ、そして再び弱音に。美しい〜‼︎

3曲目もドビュッシー「ゴリウォークのケークウォーク」
これも、ハイフェッツのアレンジ。もとの曲は有名なピアノ曲です。

4曲目もハイフェッツアレンジで「サマータイム」
ジャズの名曲をたくさん作ったガーシュウィン作曲のオペラの中の有名な子守唄です。なんともかっこいい!

プログラムの最後は、ラヴェル「ツィガーヌ」
ツィガーヌというのはロマ民族のこと。いわゆるジプシーです。太い響きから始まります。ピアノのキラキラした音はいかにもラヴェルです。

アンコールは、ポンセの「エストレリータ」
エストレリータとは小さな星という意味。甘く切ないラブソングにうっとりです。

今回のコンサートは、以前別々に、すてきな演奏をしてくださったおふたりに、ぜひにとお願いして実現したコンサートです。お願いしてみたらすでにお知り合いで、共演もなさっていました。瀧村さんの深いヴァイオリンの音色と、生き生きした鈴木さんのピアノ。息の合った演奏にお客さまも大満足でした。

by ルーシー